今のSドクターに替わって,1年が経とうとしています.
まだ若いSドクターは,1年を掛けて,その前のお爺さんドクターが古い薬学の知識に基づいて作り上げた薬の編成を,*現在の*まともな薬の編成へと,変えてくれました.
最初は,「せっかく小康状態を保っているのに,この先生はなぜ今の編成をいじるのだろう?」と迷惑半分に思いながらも通院を続けていたのですが,例えば,「パキシルとクロフェクトン(だったと思います)を一緒に服用すると鬱になる」等と言った,お爺さんドクターの間違った処方を,具体的にひとつずつ改善して行くのを見るにつけ,私は,いつの間にか,Sドクターの腕前に一目置くようになっていったのでした.
この1年のうち,前半の山場は,日中に服用する薬の処方が,エビリファイを中心とした編成になったことでしょう.エビリファイは,最新版の ATOK が搭載する「はてなキーワード」にも(どういう訳か)出て来るほど著名な薬です(私は知りませんでしたが).お爺さんドクターは,定型抗精神病薬を中心として編成してくださったのですが,Sドクターは,それは肝臓にも負担を掛ける一昔前の薬で,現在では,向精神薬は,非定型抗精神病薬へとおおきく移行している,と私に話し,それまでの編成の中心だったハロペリドールを切り,新薬(そして劇薬)のエビリファイを中心に,セパゾンなどをちりばめた,全く新しい編成を作り上げてくれたのです.
そして1年の終わりにSドクターが用意してくれたのは,今年の1月から発売になった,インヴェガなるバリバリの新薬でした(もちろんこれも劇薬です).ドクターがくださったインヴェガの販促パンフレット(!)によると,「市販直後調査」が1月~7月と書いてあります.今はまだ5月…….加えて,インヴェガは新薬のため,今年の12月まで,2週間以上処方が出来ません.ほんとうの,出来立てほやほやの,超新薬なのでした.
私も22年間,様々な薬を服用してきましたが,どれひとつとして,服用したことによるはっきりした効果はありませんでした.しかし,これ以上遅刻・欠勤を繰り返せば,いくらお役所とはいえ,クビになってしまうかも知れません.それを回避するためには,Sドクターとの出会いは,まさに「奇跡的」としか言いようのないものでした.まず,朝,なかなか起きられず遅刻してしまうことと引き籠もりに関してはエビリファイが,また,日中の不安にはセパゾンが,落ち込みにはMaxまで引き上げたトレドミン(これも今,「はてなキーワード」に出ました)が,そして私の全ての不調を改善してくれる,これからの治療の中心となる薬としてインヴェガが,それぞれ用意されたのです.
私がいちばん気になるのは,陰性症状がなくなり,「健康」になってしまうと,「呪われた」文学とは縁が切れてしまうのではないか,と言うことでしたが,この「呪い」は,相当強烈なもののようで,早速シュールな1片をものしたところです :-P
(不思議なことに,前回書き込みをした頃が,Sドクターと出会ったときでした.)