2010年10月26日火曜日

エビリファイ,出る

 昨日はクリニックへ行きました.主治医がS先生になって6回目の診察でした.S先生は,「リントンとクロフェクトンとを同時に服用すると鬱になるんですよ」と,いきなり切り出します.そのようなこととは夢にも思わなかった私は,「ですから,リントンから,エビリファイに切り替えてみませんか?」とのS先生のすすめに,すぐさま飛び付いたのでした.(実は,「私の鬱は,また少しずつ悪くなっているのではないか」と,密かに感じていたのです.)

 帰宅した私は,さっそくMacを起動して,「治療薬マニュアル」で,エビリファイなるクスリについて検索します.すると,解説の冒頭に真っ赤な字で,「高血糖のひとには処方しないこと!!!」と記載されているではありませんか.幸い,私は高血糖ではないので,その先を読み続けたのですが,その副作用の多いこと多いこと.そしてまた,エビリファイは,大塚製薬が開発した,統合失調症の新薬なのでした...

 それでも,エビリファイは,フランスで,優れたクスリの開発に与えられる賞を受賞したとのこと.それはそれでいいのですが,例によって,「治療薬マニュアル」には,「原因不明の突然死の報告あり」の一文が...

「治療薬マニュアル」を読んで,エビリファイには,「もう何もしたくない.このままアパルトマンに引き籠もってしまいたい」という念慮を納めてくれる作用もあることを知り,「このクスリは,詩作についての,新しいエクリチュールを見付けるための助けになってくれるかも知れない」と,ワクワク感に駆られた私なのでした(ドラッグでハイになって詩を書くなんて,まるでヒッピーみたいですね).エビリファイの血中濃度が一定になるまでに2週間かかるそうなので,それまでは,図書館にリクエストはしたものの,「積ん読」状態になっている詩集を読みながら,なまった語感を研ぎ澄ますことにします(この「積ん読」も,鬱のひとつの病態なのです).

 このような,とても不健康で情けなく自暴自棄な生活は,私だけの特異なケースですので,皆さんはどうか健康な生活をお送りください.(それにしても,健康な生活を送っておられる方々が不気味な「現代詩」をお書きになり,クスリ漬け(現在,15種類のクスリを服用しています)の私が,「美しいもの」を紙の上に定着させるため,ひたすらそれに相応しい喩を,日夜手探りで探し続けているとは,何とも不思議なことではありませんか.)